モータースポーツでの某ショップさんの情報が掲載されていたので、紹介します
今回のベルトも単品では、わかりません
ネットにも流通している商品だそうです
(ちなみにブリッドの商品も偽造品が出回っているのできちんとしたルートでのご購入をお願い致します。)
サベルト偽物シートベルト検証
先日、サベルトの偽物の破損画像をみて気になっていたので、偽物を入手し検証してみました。
色々なコピー品が有りすぎて、すべてのコピー品が同じであるとはいえないのですが、今回検証した結果では、形だけをコピーしただけのただの「おもちゃ」である事が判明しました。
今回のコピー品はサベルトのスチール金具モデルになります。
スチール金具モデルでは、厚みのあるスチール板を加工して金具にしています。
肩部分の金具は、厚みのあるプレートを曲げています。
一枚板のプレートを加工することで、高い強度を持たせる設計となっているわけですね。
が、しかしこのコピー品。
強度が必要な金具が、鋳造品。
鋳造とは、型を作りそこに金属を流し込み整形する製造法です。
当然ながら、本来の作り方、材料を使用してない金具は、本来の強度があるわけがありません。
正直ぱっと見は、よくできてな~とか思ったのですが、全然よく出来ていませんでした。
一番分りやすい、肩金具の写真はこちら、写真だと分りにくいのですが、曲げ部分が、そういう風にはならないよねっていう形状です。
本物との比較。
上が本物、下が偽物。
曲げ加工なので本物は内側も緩いカーブを描いていますが、偽物は曲げとなちょっと違う形なのです、わかりずらいのですが。
本物は2016年モデルで、偽物は2014年モデルなので、金具の形状自体は多少違います。
またシートベルトアンカーを取り付ける金具。
ロック金具があるのですが、このリベット状のピン。
本来金具を押し広げて、ピンをロックするところ、この部分金具と一体成型。
完全にダミーです。
棒はたぶん圧入で差し込んでいるだけ。
こちらも写真では分りづらいですが、よーくみると分ると思います。
付属のアンカーボルトも怪しい感じですが、これは見た目では分りませんでした
バックルの金具だけは、流用品があったのか金属プレートの品。
アンカーボルトの接続金具は、駆ラッシュ時に一番力が掛かる部分です。
その部分が本来の強固なプレートではなく、鋳造の形を似せたものだけであるというのは恐ろしい事です。
本物を買わず数万円安いという理由で買ったら命を失ったでは冗談にもなりません。
もし、格安で購入したとか、中古で購入したとかそういう素性がハッキリしないものをお使いでしたら、一度点検をお願いいたします。
また周りに、格安で購入できたんだよ~と言っている方がいたら確認してあげて下さい。
弊社もどこよりもお安くという形ではご提供出来ていないので、弊社以外のお買い得店でお買い求めいただくのは、賢いお買い物の仕方だと思います。
ただ是非とも信頼の出来る販売店でのお買い求めをお願いいたします。
特に安全装備は、いざという時に命を守る道具です。
楽しいモータースポーツライフを送るためにも是非とも目先の金額に騙されない様よろしくお願いいたします。
なお、ニセベルトは弊社店舗にて保管していますので、ご興味のある方はお申し付け下さればお見せいたしますので、お気軽にお声がけ下さい。
あっちなみに、サベルト4点式ベルトで右側並行輸入品とかありましたら、それは完全に偽物です。
右側用は日本国内向けの特別モデルで海外には無い商品です、日本正規販売代理店でしか買えません。
どうして右席用がないかというとイタリア車は左ハンドルだからです(笑)
6点式は股ベルトにバックルがあるので、左右がありません。